2025.10.10
認知症というのは
今日のこの記憶を忘れないように書いておく。
あれほどまでに、かたくなに自分が認知症になることを恐れていた父が、とうとう認知症になった。
猛暑の時期のあたりから食欲をおとし、体力を低下させ、自力で歩けなくなるまでになり、全盲も手伝って、あれよあれよと弱っていった。
あまりにも急展開すぎて、(実際には毎日確実に何かあるわけだけど)気が付いたら車椅子が当たり前のようになり、介護用ベッドが運び込まれ、大きな手すりががっちり取り付けられ、おむつを切らさないように買っておくというのが日常に。
目が見えないというのは、おそらく見える人からは想像もできないほど体力も気力も使うものなのだろう。さらに、高齢になると、その消耗の大きさはとてつもなく大きいのか、はたまた、だからこそ気の持ちよう、考え方の方向性がとても大事なのか。
とにかく、目の前の景色を眺めつつ、やるしかないからやることをやるわけだけど、こんなにも人のエネルギーは急展開するものなのか。
毎日不思議でならない。
父は毎日のように3km4kmと歩いていたのに、歩くことをやめたとたん、みるみるうちに弱っていき、太ももなんか筋肉がごっそり落ちている。
なかなか自分ごととして受け止めるのは、現実が目の前に現れないと難しい。
大変は大変だけど、大きな変化が静かに進んでいく様には、どこかものすごく高いところから俯瞰してみている自分もいる。これも不思議な感覚。

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